DeNA本社の入る渋谷ヒカリエ ©共同通信社

「かつてDeNAは、私にとって憧れの企業でしたが、未練は全くありません。あの晩の出来事を思い返す度に、やりきれなさがこみ上げてきます」

 小誌に涙ながらに告発するのは、昨年、DeNAの入社試験を受けたA子さん(23)だ。

 DeNAといえば、1999年に南場智子氏が創業して以来、瞬く間に東証一部に上り詰め、今ではプロ野球球団も保持する“ベンチャー企業の雄”。都内の有名大学に在籍していたA子さんがその門を叩いたのは、昨年春のことだった。

 選考の過程でA子さんは、同社の面接担当者である20代の男性社員X氏との〈食事をしながらの面接〉に臨むことになった。

「メールに記された日程候補はいずれも19時から22時までの遅い時間帯でした。違和感を感じましたが、『選考だから』と割り切りました」(A子さん)

 最初の居酒屋での面接の後、X氏に「時間があるからもう少し、話さない?」と誘われた二軒目のバーに移ってから、X氏は豹変。「彼氏はいるの?」などと聞きながら、A子さんの脚を触るなどした挙句、店を出た直後、抱きついてきたという。

「今、思えば、このとき振り切って、帰ればよかったんですが、彼に合否の決定権があると思うとどうしても……(拒めなかった)」(同前)

 躊躇するA子さんの手を引き、タクシーに乗り込んだX氏は、A子さんを都内のシティホテルに連れ込んだという。

A子さんの「理想の存在だった」という南場会長 ©時事通信社

 X氏は既に退社しているが、小誌の直撃に対して、A子さんとホテルに2時間滞在したことは認めたものの、性的関係を持ったことは否定。DeNA広報部は「(X氏に)電話で聞き取りをしました。本件が事実であるかどうかは当社として判断できませんが、事実であれば、絶対に許されないことだと考えています」と回答した。